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スクリーニングとは?本調査前に行うべき理由と実施時のポイント

スクリーニングとは?本調査前に行うべき理由と実施時のポイント

「新サービスの開発に向け、消費者の実態を把握したい」「マーケティング施策の効果検証を行いたい」など、企業活動に役立てるためにアンケート調査を実施する企業も多いのではないでしょうか。

精度の高いアンケート結果を得たい場合に効果的なのが、調査条件に当てはまる対象者を選別する「スクリーニング」です。本調査前に実施することで、回答精度が高まるだけでなく、調査にかかるコストを抑えることも可能です。

本記事では、スクリーニングの必要性や実施時のポイントを解説します。

スクリーニングとはアンケート対象者の絞り込み調査

スクリーニングとは、調査対象者が条件に合致しているかどうかを確かめるために、本調査の前に行われる事前調査のことです。

▼絞り込み条件の例

  • 「デスクトップPCを購入したことがある」
  • 「猫を飼っている」
  • 「リモートワークをしている」

スクリーニングが必要な理由

スクリーニングには「ふるい分けること、選んで取り上げること、選抜」という意味があります。本調査で欲しいデータを確実かつ効率的に集めたい場合、スクリーニングが役立ちます。

例えば、ドッグフードに関する調査を行いたいとします。この場合、調査対象者はドッグフードを確実に購入しているであろう「犬を飼っている」人に絞られます。もし事前のスクリーニングをせずに本調査を実施すると、「犬を飼っていない」人も調査対象者に含まれるため、欲しいデータが思うように得られなかったり、余計なコストがかかってしまったりすることがあります。

あらかじめスクリーニングを行い、ターゲットを選別しておけば、このような事態を防ぐことができるのです。

スクリーニングの例

スクリーニングではどのような設問設計を行うのか、具体的な例を見てみましょう。

例として、「競合自転車メーカーA社の電動自転車の利用者」を対象に調査を行いたい場合を想定します。

  1. 普段の移動手段はどれですか。
    • 徒歩
    • 自転車
    • 電車
  2. 自転車を選んだ方に質問です。現在所有している自転車はどのタイプですか。
    • 一般的な自転車
    • ロードバイク
    • 電動自転車
    • その他
  3. 電動自転車を選んだ方に質問です。あなたが所有しているのはどのメーカーの電動自転車ですか。
    • A社
    • B社
    • C社
    • その他

アンケートの調査設計について詳しく知りたい方は、「マーケティングリサーチにおける調査設計のポイントは?手順やアンケート作成のコツも解説」をご覧ください。

スクリーニングのメリットとデメリット

スクリーニングには、メリットとデメリットの両方が存在します。

メリット

スクリーニングの一番のメリットは、本調査のデータ精度が高まることです。事前に調査対象者を絞り込めるため、回答の質が高まります。また、調査対象外の方に対する謝礼や調査にかかる時間を削減できるため、調査コストの削減も実現します。さらに、分析前に調査対象かどうかを見きわめる必要もなくなるため、分析にかかる時間も短縮できます。

デメリット

調査対象者をふるいにかけるために実施するスクリーニングですが、条件によって対象者数は変動します。例えば「犬を飼っている」「戸建てに住んでいる」「飼い始めて〇年以上」など条件を絞れば絞るほど対象者は減り、サンプルサイズの確保が難しくなります。

逆に、多くの方に該当しうる条件設定の場合、対象者が想定以上に集まってしまい、かえってコスト増大につながるケースもあります。条件は明確にしつつも、必要なサンプルサイズは確保できるよう、バランスをとることが重要です。

他にも、「スクリーニングには回答したが、本調査には参加しない」といった回答者が出現してしまう可能性にも注意が必要です。必要なサンプルサイズが集まらず、再度スクリーニングを実施することになっては本末転倒です。スクリーニングから本調査まで、一気通貫で実施するようにしましょう。

スクリーニング実施時のポイント

スクリーニングを実施する際は、以下2つのポイントを意識しておくことが大切です。

調査対象を伏せた質問形式にする

調査対象者を正確に選定できるようにするために、本調査の対象条件を悟られないようなスクリーニングを実施することが大切です。

例えば、自転車通勤者が本調査の対象者だからといって「通勤に自転車を利用していますか?」など直接的な質問をすることは避けたほうがよいです。「自転車通勤者が対象の調査だ」と回答者が推測できてしまうと、謝礼を目的に、事実や本心とは異なる回答をしてしまう可能性があるためです。

ポイントは、最初は抽象的な質問から始め、徐々に具体的な内容に迫っていくことです。「通勤時の交通手段を以下から選んでください」との提示であれば、回答者のバイアスを避けつつスクリーニングを行うことができます。

目的はアンケート対象者の選別に絞る

アンケートの設問数や自由記述の回答欄が多いと、回答者の負担も増えてしまいます。そうすると、「答えるのが面倒」「謝礼に見合わない」などの理由から、途中離脱や不正確な回答につながってしまう場合があります。

スクリーニングの一番の目的は、本調査の対象条件に該当する方を抽出することです。ふるい分けに必要な設問だけに絞り、回答者の負荷軽減を図るよう工夫することが大切です。

スクリーニングの前にすべきこと

本調査前に実施するスクリーニングですが、さらにその前に行っておくべき3つのことを最後に紹介します。

目的と課題を整理する

スクリーニングの前に、「市場でのポジションを確立させたい」「顧客の満足度を高めたい」など、自社の課題を整理しましょう。

あくまでもアンケート調査は課題解決の手段です。「そもそもリサーチが効果的なのか」を判断し、調査目的を明確にするためにも、まずは課題整理から着手することが重要です。

調査後のアクションまで想定し、仮説を立てる

解決したい課題と調査目的が明確になったら、仮説を設定します。仮説設定がないと、「誰に」「何を」「どのように」質問すればよいかわからず、必要のない設問ばかりで広く浅い情報しか収集できなかったり、調査対象者を絞り込めなくなったりする可能性があります。

スクリーニングや本調査に盛り込む質問項目を適切に設定するためにも、課題と目的をもとに仮説立てをすることが重要です。調査で得た結果をどう活用し、どのような改善施策に活かすかなど、具体的なアクションまで想定しておくと、必要な情報が自ずと見えてきます。

必要なサンプルサイズを確保する

スクリーニングを実施する際は、本調査の目標サンプルサイズを集められるよう、回答率と出現率を意識して設計することが重要です。

  • 回答率:調査を実施して回答を得られた割合
  • 出現率:スクリーニング調査を実施した母数に対して、条件に合致する人が現れる割合

先述の通り、対象条件を細かく設定したりニッチな領域に絞り込んだりするほど、出現率は低くなります。あらかじめどの程度の出現率になるかを想定し、目標回収数を集められるようにスクリーニングを行いましょう。

出現率に関する詳細は、「出現率とは?求め方、リサーチで重要な理由を解説」をご覧ください。

まとめ|スクリーニングは調査データの精度向上に役立つ

スクリーニングは、調査対象者を絞り込むために、本調査の前に行われる事前調査です。本調査の条件に合致する人を前もって選別できるため、回答の質を向上させつつ謝礼などのコストカットも実現します。

スクリーニングを行う時は、条件を絞り込みすぎて必要なサンプルサイズが確保できなくなってしまうことや、回答者が調査対象者を推測できてしまう設問設計にならないよう留意することが大切です。

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よくある質問

Q1.スクリーニングが必要な理由は?

スクリーニングは、本調査で欲しい情報を効率的に集めるために重要な事前調査です。

詳しくは、「スクリーニングが必要な理由」の章をご覧ください。

Q2.スクリーニング調査前にするべきことは?

スクリーニング調査前にすべきことは、以下の3つです。

  • 目的と課題を整理する
  • 調査後のアクションまで想定し、仮説を立てる
  • 必要なサンプルサイズを確保する

詳しくは、「スクリーニングの前にすべきこと」の章をご覧ください。

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